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特定非営利活動法人 福島県認知症グループホーム協議会

会長 森 重勝

東日本大震災を経て、“絆“という人間同士の関係性を強く意識する人が増え、自らの生活スタイルを見直し家族との関わりを心掛けたり、ボランティア活動を始めたりと個々人の想いの形づくりは異なりますが、自分の生き方をより深く考えるようになってきていると感じます。

平成12年にスタートした介護保険制度も、将来を見据えながら様々な改定を経て進化してきました。令和元年の今は、「地域包括ケシステム」「地域共生社会」など、誰でもが住み慣れた地域での継続した暮らしを実現できるよう医療・介護・福祉サービスなどを一体的に提供し、すべての世代が協働して支え・支えられるまちづくりが進められています。私たちは、地域の中でのグループホームの役割や存在価値をさらに高めていくためには、どうすれば良いのかということを真剣に考え行動に移していかなければならない時期にきています。

私たちを取り巻く環境では、消費税増税に伴い介護報酬が改定され介護職員などの処遇改善が進められる一方で、2025年には34万人の介護人材が不足すると推計されています。

当協議会でも、介護人材のすそ野を拡げるための公開講座の開催、職員向け研修会など多岐に渡る活動を通して、会員法人の安定した経営に加えて、地域住民の多世代、障がいの有無など従来ある垣根を取り払った、誰もが喜びを感じながら安心して暮らせる地域コミュニティの実現を目指しています。

また、当協議会では、私たちの活動の独自性を保ちつつ、東北ブロック認知症グループホーム連合会、全国グループホーム団体連合会を通して、様々な地域との情報交換、災害協定、有事の際の大同団結などの協力関係を大切にしています。

グループホームが、地域密着型サービスとしての役割、機動力を最大限に活かし、それぞれの地域で信頼される事業所がひとつでも多くなるように、全会員が協力・連携しながら運営をしてまいりますのでよろしくお願い申し上げます。